ぶらり見て歩記 | 三重県伊賀市
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文政10年(1827)に伊賀の仏師筒井儀兵衛らにより新造されました。 下層前面に御簾の間を設ける古い形態です。 天水引幕は「牡丹に唐獅子図」(緋羅紗地に刺繍)。 胴幕は幕末の伊賀の画家大北a堂下絵による「蘭亭曲水の宴図」(刺繍)で 御簾の間を除く四方にめぐらされています。 鬼板は鬼の彫り物。化粧梁上のとばめ板に雲に麒麟等の彫刻が施されています。 囃子座(2層)の格天井には金箔に松竹梅を描き、御簾の間(1層)の格天井 には菊花を描いています。 欄縁には「四季花果文」錺金具と獅子頭の彫り物があります。 囃子は五楽奏による三味線囃子で、曲目には雁と燕・しのぶ売・新神楽等が あります。 しるし:
昭和53年(1978)に濱邊萬吉画伯の匠案によりダシ部分が新造されました。 江戸時代に用いられた文字熨斗の町印を鮑熨斗に改めたものです。 勾欄から下の屋台部分は昭和11年(1936)新造のものを使用しています。 (C)Art.Kaede |
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