ぶらり見て歩記 | 三重県伊賀市
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その歴史は宝暦6年(1756)の「花鉾」に遡ります。 前・後の化粧梁には向島町に住した藤堂藩士高見照陽の書による「深溟」・「剪莽」の 扁額を掲げています。 天水引幕は「霊獣花丸図」(緋羅紗地に刺繍)です。 水引幕には「波之鯉図」(刺繍)、二番水引幕「角龍図」(刺繍)で、 ともに文政7年(1824)に京都の縫師近江屋藤次郎にて新調されました。 前幕は「四季農耕図」(刺繍)。 胴幕は「百禄是遒」「万壽無疆」(伝梁川星巌書)の賛が入った小田海僊の下絵による 「漢公尚歯図」(緋羅紗地に刺繍)です。 見送幕は上部に鳳凰額を配した「唐人奏楽図」(綴織)。 囃子は祇園囃子で、新囃子・三番叟・地囃子・流し・鏈等の曲目があります。 しるし:
平成元年(1989)に、濱邊萬吉画伯の意匠により再興されました。 命名も同氏によるものです。 (C)Art.Kaede |
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